五里霧中・百合夢中

   靄の四阿

2010/09/26(Sun) 00:56

4行小説#16

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 #15←→#17



 女学生「あなたってスゴイのねっ。武芸に秀でてて、落し物も拾ってくれて、もしかして学問も相当御出来になるの?」

 男学生「そんなことない、何もかも普通だよ。」

 女学生「普通…か。それじゃあやっぱり軍に入るのはやめときなよ。軍には未だに古い慣習が残ってて、娯楽は禁止、趣味を持つことも認められない。兵士はただ兵器として生きる、そんな厳しい規律があること…知ってるんでしょ? それでも、軍に入るつもりなの?」

 男学生「うん、知ってる。でも…もう決めたんだ。」


tag : 創作 4行 小説

2010/09/25(Sat) 02:31

4行小説#15

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 #14←→#16



 女学生「うん、逆に企業の方へは政府から“労働者を雇うように”と政策<ルビ:御達し>が出てるんだよねー…。」

 男学生「そう、そしてこの街はその政策と街の設計思想の相乗効果で他の都市よりも就業率が高くなってると…。そんな所に住んでるのに軍に入るのって損してるのかな?」

 女学生「そうよ安全な職業の方がいいと思う。それに入隊するには武芸達者じゃないといけないとか。」

 男学生「こう見えても僕小さい頃から空手に剣道、それに柔道をやってて、今も時々練習に顔出してて、だからそれは大丈夫。」


tag : 創作 4行 小説

2010/09/22(Wed) 01:23

4行小説#14

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 #13←→#15



 女学生「あなたは?」

 男学生「僕? 僕は…軍へ入ろうと思ってる。」

 女学生「え…、今軍隊なんて誰も入りたがらないのに。珍しい。」

 男学生「まあそれは今の軍隊が企業以上に無人機械の導入を進めてて人の手を殆ど必要としないからだろうけど。」


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2010/09/18(Sat) 01:10

4行小説#13

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 #12←→#14



 男学生「もしかして前代未聞の野望を抱いてるとか?」

 女学生「それがそういうの全く無いの。それで大学へ進学してから専攻を定めようと思って。」 

 男学生「確かにここの大学はカリキュラムを自由に組めるしね。」

 女学生「そうなの。だから結構のんびりと構えてるんだ。家族もそれでいいって言ってくれてるし。こういう時次女ってお徳って思うの。だけどまずは受からないとだし、できるだけ楽に行きたいから…ついあんな言葉が。」


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2010/09/17(Fri) 01:48

4行小説#12

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 #11←→#12



 女学生「ああ…、でもダイジョウブ、大丈夫よ私。たかが、たかが尻餅一つ…尻餅なのよ…。」

 男学生「ごめんね、持ち上げたり落としたりして。」

 女学生「ううん、気にしないで。私よく言われるの、感情の起伏が激しいし言うこと為すこと大袈裟だって。」

 男学生「そういえば今朝も“人生を救われた”なんて言ってたね。このご時世だから内申が大切なのは確かなんだけど。」





2010年9月18日加筆修正


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2010/09/16(Thu) 00:21

4行小説#11

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 #10←→#12



 男学生「また人にぶつかってるんじゃないかと心配したよ。」

 女学生「え? …見て、たの? ちょ、ちょっと、忘れてっ!! いい!? 忘れるのよ??! いいわねっ?!! 忘れなさい!!!」

 男学生「大丈夫だよ、見たのは尻餅姿だけだから。」

 女学生「それ全然大丈夫じゃないぃ!!!」


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2010/09/13(Mon) 02:03

4行小説#10

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 #9←→#11



 男学生「なんだか僕は君といると色んなトラブルに巻き込まれるような気がするよ。」

 女学生「え? 何??」

 男学生「いや、なんでも。待ち合わせ場所ここでよかったんだよね?」

 女学生「ごめんなさい! 強引に約束を取り付けておいて遅れちゃって…。べ、別に私遅刻癖があるわけじゃないのよ?」


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2010/09/12(Sun) 01:25

4行小説#9

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 #8←→#10



 女学生「“学生証の紛失は減点対象です…が、今回は手元に戻ってきたということですから大目に見ましょう。”だって。これが冗談にならないから怖いよね。」

 女学生「何かお礼がしたいわ。…そうだっ、お昼ってお弁当? じゃないならご馳走させてくれないかしら?」

 男学生「別にかまわないよ。」

 女学生「遠慮しないでよ。だって私はあなたに人生を救くわれたようなものですもの。」


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2010/09/11(Sat) 02:32

4行小説#8

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 #7←→#9



 無い。ポケットの中、鞄の中、いつもなら必ずあるはずのものがない。今、どこを探しても望みの物はあるはずがない。

 顔が青ざめるとはこんな時の事を言うのだろう、と彼女は言い訳を考えながら同時にそんなことを思っていた。

 ある程度組みあがった体の良い作り話で言い逃れようとしたその時、凛とした優しい声が背後から届く。振り返るとそこに学生証を差し出す一人の男学生がいた。

 彼女は懲りずにこう思うのだった。「運命の出会いかも」と。


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2010/09/10(Fri) 02:08

4行小説#7

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 #6←→#8



 女学生(最悪の朝だ…、ぶつかり損だし。でも間に合ってよかった。)

 女性教員「ちょっと待ちなさいそこのあなた。パンを咥えて登校だなんていささか下品ではありませんか? 新年度だというのに気が緩みすぎです!」

 女学生「すみません。でも大丈夫です。今食べ終わりましたから。」

 女性教員「いいえよくありません! 本当にうちの生徒なのか怪しいですわ。学生証をお出しなさい。」


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